町田樹というフィギュアスケーターの狂おしいほどの魅力について語りたかった件について。

2014年の最後に書いて、ShortNoteに投稿した文章が、8,900viewを突破するという、けっこうな反響をいただいてしまいましたので、こちらにも掲載いたします。

昨年は、hnsm名義での文章を、あまりがっつり書けなかったのだけれども、最後の最後に、これがリリースできたので、すべりこみセーフってことに……してもらえないかなって、内心で、願ってる!笑


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現役引退を発表した、町田樹というフィギュアスケーターの狂おしいほどの魅力について、語りたい。
わたしがどうして、この男のスケートを、狂おしいほどに愛しているのか。
その話を、どうか、聞いてくれないか。


町田樹が、フィギュア界で存在感を強く現し始めたのは、
2012年のグランプリシリーズ中国杯で優勝したあたりからでした。
すでに長く活躍してきた選手ではあったけれども、
遂に世界レベルで覚醒するのかと期待され始めた矢先、
2012年の全日本選手権で、まさかの惨敗。

ソチ冬季オリンピックの代表選出を控えたこの時期において、
町田さんは、
「オリンピック候補の選手6名のうち、第6番目の男」
つまり、候補ではあるけれど、最下位、もっとも可能性の低い男だと、
周囲からも、そして自身でも、認識されていました。

しかし、2012年全日本での惨敗を経験して、
ほんとうに、もう、自分のすべてを捧げて、本気でオリンピックを目指すのだ。
と、彼は決意します。
そして、2013年春、決意の証として、頭を丸めて、坊主にします。

(※ここで、坊主という、ある種の奇行に走ってしまうのが町田クオリティ)
(※フィギュアスケーターなのにそんな髪型でいいのか!? と、トレーナーに心配されたという逸話も、マジ町田感はんぱない)

そして、2013年に自身が演じるプログラムとして、「エデンの東」を選択。
スタインベック著のこの小説に登場するキーワード、「ティムシェル」を、
2013年における自身のスケートのテーマとして掲げます。

「ティムシェル」とは、ヘブライ語で、「汝、治むることを能う」という意味の言葉。
その解釈はさまざまですが、町田さんは、
「自分の運命は自分で切り開く」という意味だと解釈。
2013年、この「エデンの東」というプログラムを通じて、
「ティムシェル」を体現すると宣言し、
2013年、つまり、オリンピックの出場をかけたシーズンが始まりました。

その後は、宣言通りの、すさまじいまでの快進撃。
グランプリシリーズアメリカ杯、優勝。
グランプリシリーズロステレ杯、優勝。
グランプリファイナル、進出。
オリンピック代表選考会を兼ねた、2013年全日本選手権で、2位の銀メダル獲得。

そして、全日本選手権終了直後の、オリンピック代表発表で、
その名を呼ばれ、ついに、ソチオリンピックの出場の切符を手に入れたのです。

ほんの10ヶ月前まで、「第六番目の男」と呼ばれていた彼が。
「自分の運命は自分で切り開く」という決意を込めたショートプログラム、
「エデンの東」を滑り続けることで。
ほんとうに、自らの力で、自分の運命を切り開いていきました。

その後、ソチ五輪では、5位入賞。
そして、フィギュアスケート界では、オリンピック以上に厳しく価値の高い試合とされる、
世界選手権に、日本代表として初めて選出されます。

その大舞台で。

彼は、「エデンの東」を、まったく減点の仕様がない、完璧な演技で、すべりきってみせました。

これが、そのときの映像です。





(これはドイツ語解説の映像ですが、興奮しすぎの実況の臨場感が良い。笑)
(日本語の解説では、「日本フィギュアスケート史上に残る名作」と称されていました)

「自分の運命は自分で切り開く」。
そのテーマを体現すると公言し、その言葉通り、オリンピックにも出場を果たした男が、
シーズンラストの試合である世界選手権で、
このプログラムを、遂に、遂に、完成させたのです。


これが……!

これが、ティムシェル……!!


ティムシェルを完成させた町田さんは、この試合で、
一位と0.33点差という歴史的大接戦で、二位の銀メダルを獲得。
羽生結弦選手に次ぐ、世界ランク2位のスケーターとなったのでした。


町田樹というスケーターの魅力は、
たとえば、ジャンプの安定感を始めとする技術力の高さや、
指先まで完璧に行き届いたアーティスティックな表現力、
バレエとフィギュアスケートを高いレベルで融合させることに成功した数少ない選手と称されるほどの、ダンサーとしてのレベルの高さ、
世界中の解説者がこぞって絶賛する姿勢の美しさ、
などなど、いくらでも挙げられますが、
わたしが、彼を狂おしいほどに好きだと感じる最大の理由はやはり、
己の生き様を通して「ティムシェル」を体現して見せてくれたという、
この、事実。


今、思えば、「エデンの東」を結実させた2014年3月の世界選手権で、
町田樹という競技者は、既に完成を見ていたのです。
実際、町田さんは、ソチ五輪の前から、ソチを最後に引退するという旨も、
発言なさっていました。

だから、2014年も競技を続けると発表があったとき、
わたしは、ほっとしたと同時に、
「どういうことだろう?」
「オリンピックを経験して、気持ちが変わったということだろうか?」
と、なんだかふわふわした疑問も感じていました。

その疑問が、今回の引退にあたって、
関西大学を通じて発表された町田さんのコメントで、
すんなりと、解消されました

http://www.kansai-u.ac.jp/sports/message/machida/2014/12/post_26.html

「去る2014年2月のソチ五輪出場に際し、関西大学を通じて多くの皆さまより賜りました活動支援金等のご芳情にも、改めてこの場で御礼申し上げます。皆さまへの、私なりの御礼の気持ちの一端としても、今シーズンの二つのプログラムを制作し、演じてきたつもりです。」

あぁ……そうか。
五輪出場、そして世界選手権での「エデンの東」完成で、
競技者としての町田樹は、もう完成していたのだけれども。
それを支えてくれた周囲へのお礼として。
言う慣れば、お礼参りのような意味合いで、
今季、もう1シーズン、滑ることにしたのだと。
つまり、今季は、ボーナストラックのようなものだったのだと。

深く、腑に落ちた心地がしました。

メディアでは、「町田語録」なんていって、
彼の独特な言い回しや世界観が、強く取り沙汰されているけれども。
もちろん、それも彼の魅力のひとつで、わたしも(わりとネタ的な意味でも)大好きなんだけれども。
そこまでの世界観を持ったフィギュアスケーターは、少なくとも日本には、
今まではいなかったし、もしかしたら、今後も、もう出てこないかもしれない。
だからこそ、わたしは、町田樹を、狂おしいほど好きだと感じたのだけれども。

町田さんは、「町田にできたんだから、自分にだってできる、と思ってほしい」
という旨の発言をされています。
「ティムシェル」の日本語訳である「汝、治むることを能う」は、
直訳するならば、「叶えることを、自分で可能にする」。
つまり、「わたしは、夢を叶えていい」「成功してもいい」「しあわせになってもいい」
と、自分で自分にOKを出す、という意味としても、捉えることができます。

「自分にだってできる」って、まさに、ティムシェル。

町田さんは、競技者としての人生を自分で切り拓き、
さらに、競技者の次の人生を、やはり自分で切り拓いた。

町田さんがやったんだから、わたしも、やってもいいのだ。
やりたいことを。夢を。未来を。叶えてもいいのだ。
それが、「自分の運命は自分で切り開く」――ティムシェル、ということなのだと、
彼が、教えてくれたのだから。

次の人生の目標が、既に明確に定まっている町田さんの、
その用意周到なところも、マジ町田、としかいいようがないです。
ああ……もう愛してるよ、愛してるよ町田! 狂おしいほどに! すきだよ! すきだよ町田アアアアア!!!!!!!!!!あいしてるよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!

町田樹という存在を、いつでも、どこまでも、応援しつづけます。


町田さんの未来に、光あれ!

シュ様新作待受☆2015未年Ver.配信!

2015年、あけましておめでとうございます!

旧年中は、皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
シュ様ことShuCREAMは、今年もアクセル全開でぶっ飛ばして参りますので、
本年も、シュ様とbonustraxxを、どうぞよろしくお願いいたします!

さて、そんな「よろしく」の想いも込めまして、
毎年恒例の、お年賀シュ様待受を配信いたします!

今年は、未年!


2015年お年賀シュ様みほん

シュッとした羊たちの沈黙……†
紅×白で、おめでたさも満点です。
今回も、iPhoneのロック画面にジャストサイズ!
おめでたいメリーさんなシュ様を待ち受けさせつつ、皆様、良き2015年をお過ごしください!


待受画像は下からどうぞ。
iPhone5/5s用、iPhone6用、iPhone6 plus用の三種類をご用意しました。
各サイズの待受画像は、クリックすると、大きく表示されます。


★iPhone5/5sサイズ
2015年お年賀シュ様iPhone5用


★iPhone6サイズ
2015年お年賀シュ様iPhone6用


★iPhone6 plusサイズ
2015年お年賀シュ様iPhone6plus用

WチューナーのHDDレコーダーに買い換える代わりに、ただの外付けHDDをTVに繋いで録画させてみたら、非常に安上がりかつ快適だった件。

わたしは、BUFFALOの激安HDDレコーダー DVR-1 を愛用しているのですが、
(このレコーダーについては、以前に記事にまとめていますので、ご参照ください↓)


これはシングルチューナーですし、BS/CS未対応なので、そろそろBS対応のWチューナーの機種に買い換えるか、シングルチューナーのレコーダーを買い足すか、したいなぁと思い始めていました。

しかし、Wチューナーのレコーダーは、どんなに安くても、3〜4万はする代物……。
シングルチューナーのレコーダーを買い足すにしても、場所をとるしなぁ……と、いまひとつ前向きになれずにいました。

が、ある時、ふと気が付きました。

あれっ、そういえば、わたしのテレビってAQUOSだから、標準で、録画機能、ついてるやん。
別に、チューナー付きのレコーダーをわざわざ買わなくても、外付けハードディスクさえ繋いでしまえば、TVについてるチューナーと録画機能で、普通に録画、できるんじゃないの?

ブラウン管のテレビを見ていた時期が長かったせいか、「テレビだけじゃ録画はできない。録画するにはレコーダーを買わなくちゃ」という思い込みがあったのですが、最近の液晶テレビには、普通に録画機能、ついてますよね。それを使えば、地上波はもちろん、BSだって録画できるやん。と、ハッと気がついたのでした。
まさに、灯台下暗し。盲点でした。

早速、安くて小さくて大容量の外付けHDDを検索。
コンセントを繋いで外部から電源をひくタイプのHDDは邪魔くさいので、USBを一本接続するだけでテレビから電源がとれる、USBバスパワーのコンパクトなやつがいいな。
安いHDDといえば、I-O DATAか、BUFFALOかな。
DVR-1がとても良くて気に入っているから、同じメーカーであるところの、BUFFALOのやつにしようかな。

という条件で調べてみたところ、ばっちりなHDDを発見。


2TBで1万円ちょっと!
ウヒョー! すばらしい!!

BUFFALOの公式サイトでは、対応している液晶テレビの機種一覧も掲載してくれているので、自分のテレビの型番と照らしあわせて、対応済みであることを確認しました。
合わせて、テレビのメーカー(わたしの場合はAQUOSなので、SHARP)のサイトへ行って、該当型番のテレビの取説をDLし、外付けHDDを繋いだ場合の録画の設定方法を確認。
なるほど、いける。と納得できたので、BUFFALOの外付けHDD、サクッと注文しました。

結論としては、超★快適です!!!!!!!!!!!

外部電源のいらないコンパクトなHDDを選んだおかげで、ケーブルもゴチャゴチャせず、テレビの裏なり横なりにポンと置いておくだけでOKです。まったく存在が気になりません。マットなブラックで、シンプルなデザインなのも良い。
付属のUSBケーブルでテレビに繋いで、テレビの取説通りにHDDを認識させて初期化すれば、あとは普通にテレビの操作(AQUOSなので「ファミリンク」機能が使えました)で、録画ができるようになりました。もちろん、BSも録画OK。

外部電源のないHDDの常として、動作が不安定だとか、いわれることがありますが、使い始めてから3週間ほどが経つ現在までに、特に問題を感じたことはありません。

というか、以前に、PCのバックアップ用として外付けHDDを購入した際、「外部電源のないHDDは不安定」という話を真に受けて、外部電源が必要な据置型を購入したのですが……。これがもう、想像以上に邪魔だわ不便だわで、「ポータブル型にしておけば良かった……」と後悔した過去があるので、今回は素直にポータブルを選んで、正解でした……。

と、いうわけなので、レコーダーの買い替え/買い増しをお考えのアナタに、こういう選択肢もあるよというご報告でした。

アパレル会社に勤める私が見聞きした、2015年SS(Spring/Summer:春夏)ファッション流行トレンド早まとめ

わたくしは現在、女性向けアパレル会社で、インハウスのwebデザイナーをやっております。
先日、社内で、2015年SS(Spring/Summer:春夏)のファッショントレンド勉強会がありましたので、自分用のメモも兼ねて、まとめてみますよ!


★秋から続くガーリーブームは継続

2014年AW(Autumn/Winter:秋冬)から続く、女の子らしいふんわりしたテイストのファッションは、2015年SSも継続するようです。
具体的な素材としては、オーガンジー、シフォン、レース切り替えなどの、ふわっとしたもの。
そこに、フリル、リボンといった、甘めの女の子らしいディテールが加わります。
パールやビジューといった資材つきのアイテムも、今季に続いて流行しそうな様子。
ビジューは、クリアカラーの、透明感のあるものが好まれそうとのことです。


★この春注目の柄は、花柄

春の定番ではありますが、今年も花柄がトレンドにあがる気配があります。
中でも、小花柄や、あるいはダークトロピカルと呼ばれる、暗めのカラフルな花柄がきそうです。
(しかし、弊社のバイヤーさんからは、なんだかんだで明るめの花柄が流行るのではないか、との意見もありました。ダークカラーには懐疑的な声が多かった。)
花柄以外では、ギンガムチェックに注目。
この秋冬のトレンドであるストライプは、春にはトレンドから外れそうです。


★この春はデニムがヤバい

デニムがくるそうです。
それも、上下デニムのセットアップ、などというヤバめのものが出てくるとか。
デニムonデニム……というと、ダサファッションの定番として挙げられ続けているコーデですから、たとえ流行ったとしても、かなり上級者向けのファッションになりそうですね……。ファッショニスタを自認する方以外は、うかつに手を出さないほうが身のためのような気がします。笑


★トレンドカラーは、とにかく、パステル!

パステルカラーがきます。
それも、色みの強くない、白を混ぜたような、やわらかなパステルカラー。
ペールトーン、あるいは「スモーキーパステル」と呼ばれるような色合いがくるそうです。
中でも注目の色は、

1)ピンク
彩度の低い、白っぽい、グレイッシュなピンク。

2)サックス
ただし、顔映りが悪くなるカラーなので、ファッションのメインカラーとしては流行しづらい色。差し色として流行する可能性が高いと見ています。

3)ラベンダー
ピンクと紫の中間のような、明るい色味のもの。

2014年SSにトレンドに上がった、ミントグリーン、レモンイエローは、既にブームが過ぎた感があるので、2015年はむしろ避けたいカラー、とのことです。


★ベースカラーには、パステルを引き立たせる色を

パステルカラーを差し色として、それを引き立たせるための色がベースカラーとなります。
具体的には、グレー、黒、ネイビー。
巷ではネイビーがくると言われていますが、蓋を開けてみれば、グレーが本命ではないか、との意見もあります。それも、パステルと同じく明るめのグレー。
そして、これももはや春夏の定番ではありますが、やはり、白がきます。
秋冬のダークなカラーに飽きた時期に、真っ先に着たくなる鉄板カラーといえば、白です。くわえて、パステルにも合わせやすいので、来季は必然的に流行るだろう、とのこと。


★ドッキング系のワンピースに注目

この秋冬から既に流通していますが、異なる素材のトップスとスカートが合体したようなワンピース。一枚でコーデが完成してしまうようなドッキング系のワンピースが、SSも引き続き流行しそうです。
スカートは、フレアスカートが、まだまだブームを牽引しそう。なので、ワンピースも、フレアシルエットのものが流行りそうです。


★ボトムスはスキニー以外のものに注目

スキニーシルエットが爆発的にヒットし、ボトムスはスキニー以外ありえないという状況が10年近く続いてきましたが、このAWあたりから、もう少しゆるめのシルエットのものが動き出しています。
その流れはSSも継続。テーパード、ワイド系のシルエットのパンツが注目されそうです。
スカートは、前述の通り、フレアブームがまだまだ続く様子。スカートもやはり、スキニー・タイトといったキーワードからは外れてくるようです。


★カジュアルアイテムを女性らしいコーデで

たとえば、カジュアルなボーダーTシャツ。
これまでなら、ボトムスにボーイフレンドデニムなどを合わせていたのが、来季は、敢えてのフレアスカート合わせなどで、ガーリーに着るコーデが流行しそうです。


★靴はポインテッドトゥ、そしてエスパドリーユ

空前のスリッポンブームだった2014年ですが、来季は、スリッポンよりもエスパドリーユではないか、といわれているようです。
パンプスについては、ポインテッドトゥがきます。
この流れを受けて、ミウミウが出していたような、ポインテッドトゥのスリッポン、なんていうアイテムも出てきそうな予感。
サンダルは、ジュート素材のものと、ビルケンシュトック風のものに注目。
さらに、パール、リボンといったモチーフが加わった、ガーリーなテイストのものがくるようです。


★とはいっても、まだまだ決定的なトレンドは見えていない

と、ここまで、来季「くる」と言われているトレンドをまとめてきましたが、正直、まだどれが本当に流行るのか、決定的な情報は出てきていません。
キラーワード(今季における「ミモレ丈」のような、まさにトレンドを指し示すキャッチーな用語)も発掘されていないので、まだまだ先は読めません。
シーズン直前くらいに、また勉強会があるかもしれないので、その際には再びまとめたいと思います。

自宅のTVで、NHKのBSのみが映らなくなってしまった問題が解決するまでのメモ。

自宅のテレビで、NHKのBS1、BS2、BSプレミアムのみ映らなくなってしまった問題が解決したので、解決までの道のりを、自分用のメモも兼ねて記録しておきます。
同じ問題に困っている誰かの参考になれば嬉しい!

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夏はもう終わったものと思っていた。(夏のエヴァ祭り、旧劇地上波初放送に寄せて)

現在、アパレル系企業でwebデザイナーをしている為、7月の終わりから既にムートンブーツの広告デザイン等を作っています。ので、8月に入った時点で、もう夏は終わったものと思っていましたが、まだまだこれからなのでした……。

この夏は、テレビでエヴァ祭りが構成されていて、非常に熱苦しいです。

8月18日 深夜1:59
日テレ:映画天国「EVANGELION:DEATH(TRUE)2 TV版」

8月22日 21時
日テレ:金曜ロードSHOW!「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版」

8月25日 深夜2:14
日テレ:映画天国「EOE 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に TV版

8月29日 21時
日テレ:金曜ロードSHOW!「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版」

9月5日 21時
日テレ:金曜ロードSHOW!「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q TV版」


このラインナップを見ただけで、言いたいことが、三日三晩ぶんくらいある。

エヴァと呼ばれる作品は大量にありますが、メインのものについて簡単にまとめると、まず、最初に、毎週30分のテレビアニメとして放送された「新世紀エヴァンゲリオン」があります。

このTV版は、非常に思わせぶりな脚本と演出、斬新でカッコイイ映像表現、張り巡らされた伏線の数々が面白く、当時リアルタイムで見ていたアニメっ子たち(※わたしもここに含まれます)を夢中にさせました。
が、なんと、全26話中のラスト2話で、これまで盛りまくってきた謎や伏線の、すべてを放棄。一切の謎の解決がなされないまま、なんだか自己啓発セミナーで上映されるビデオのような、抽象的すぎて何もわからないコラージュ映像のようなものが放送されて、番組はそのまま終了してしまいました。
その衝撃はとてつもなく、視聴者は皆驚き呆れ、監督である庵野秀明氏や、制作元であるGAINAXへの凄まじいまでの批判やバッシングが巻き起こり、エヴァンゲリオンはここで一躍「社会現象」として世に踊り出たのでした。

その後、宙ぶらりんのまま終わってしまったTV版の完結編を映画で作ります、と制作元より発表がありました。
完結編に先駆けて、TV版の総集編(DEATH編)と、完結編の前半20分程度(REBIRTH編)をセットにして上映されたのが、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 DEATH AND REBIRTH」。

その後、DEATH編を再編成し、TV版の総集編の完全版として劇場公開されたのが、今回、8/18に放送される「EVANGELION:DEATH(TRUE)2 」。

そのさらに後、REBIRTH編の完全版として劇場公開されたのが、8/25に放送される、「END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」。
これは、TV版で自己啓発セミナーとなってしまった25話と26話を作りなおしたという扱いなので、「25話『Air』」「26話『まごころを、君に』」というタイトル区分になっています。
現在、一般に「旧劇」「旧劇場版エヴァ」と呼ばれているのが、これです。

本来ならば、この「Air/まごころを、君に」で、エヴァンゲリオンという物語は、残された謎も解き明かしつつ、きちんとした終わりを迎えるはず、でした。少なくとも、視聴者はそれを望んでいました。

しかし、蓋を開けてみると、これは、とても「きちんとした終わり」とは言えない作品でした。ぶっちゃけ、自己啓発セミナー状態だったTV版と、大差がない。2014年の今となっては、ファンの有志による考察がやり尽くされたのもあり、この旧劇場版で監督が言いたかったことの本質は、当時からのコアなエヴァファンには、ほぼ共有されています(興味のある方は、「エヴァ 旧劇 考察」あたりのキーワードでググると、掃いて捨てるほど出てきます)。しかし、問題は本質ではなく、その表現方法でした。監督のルサンチマンの具現化のようなこの作品を、「監督の個人的な、世間に対する呪詛を、よりにもよってお金を出してくれる顧客に対してぶつけてしまった、酷い八つ当たり」のように受け取った視聴者も多く、さらなるバッシングが巻き起こりました。

わたしも、そのように受け取ったうちの一人でした。当時、公開初日に劇場で見ましたが、もう、「胸クソ悪い」とはこういうことか、と思い知るくらいに気分が悪くて、「だから みんな、死んでしまえばいいのに」という映画のコピーに対して、「お前が死ねよ!!!!」とマジギレし、「わたしはサブカルが好きなほうの人間だが、こんな露悪的かつ八つ当たり的な作品を、サブカルだアングラだといってありがたがるような人間にだけは、絶対になりたくない」と呪いの言葉を吐き、「ああもうエヴァのことは忘れよう、エヴァは間違いなくわたしの人生を変えたが、これは悪い夢だった、わたしにとってのエヴァはTV版24話で終わりだ、この映画はもう二度と見返すものか」と、心に誓ったほどでした。

当時、こういう反応を示したのは、何もわたしだけではなかった。
わたしは当時、パソコン通信サービス「NIFTY-Serve」で、全国のエヴァ仲間たちと、毎夜熱心に考察合戦を繰り広げていましたが(そんなファンたちの活動について、監督自身が、名指しに近いかたちで公然とdisっていたのも、正直、胸クソ悪かった)、コアなファンほど、わたしとまったく同様の反応を示す人が多かった。
古くからのエヴァファンに、エヴァの話となると黙っていられない人、エヴァについて異様に詳しいのに、エヴァを愛しているのか憎んでいるのかわからないような言動を繰り返す人が多いのは、こういう経緯があったからなのです。

そんな、非常に悪い意味で我々の人生に多大なる影響を与えすぎた作品「Air/まごころを、君に」が、今回、深夜枠とはいえ、地上波で放送されてしまう。

危機感を抱かずには居られません。

わたし自身は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が上映された当時、「わたしも、そろそろ、トラウマとしてのエヴァ(式波さんのいうところの「エヴァの呪縛」)を乗り越えなければならない」と腹をくくり、TSUTAYAで「Air/まごころを、君に」のDVDを借りて、見返したのです。劇場上映時に初日に一回見たっきりですから、実に15年ぶりに。久しぶりに見た旧劇は、懐かしくて、相変わらず胸クソ悪かったけれど、なんというか、「あれっ」と思いました。
「あれっ、エヴァって、こんなにアングラだったっけ?」と。

今のエヴァは、アングラというよりは「サブカル」な、わりとポップな「クールジャパン」という売り方がなされていて、そっちにすっかり慣れてしまっている自分を発見して、驚きました。
ただ、当時はとんがりまくって見えた映像表現も、さすがに15年も経つと陳腐に感じるところもあったりして、そういう意味でも、「あれっ?」と思いました。エヴァには、特撮や、特にウルトラマンからの影響が強いと言及されることが多いのだけれど、旧劇のアングラさに関していえば、大島渚からの影響もあるよね……? というような考察もしちゃったりして。予想以上に、客観的に見ることができてしまって、それにも驚きました。旧劇については、冷静に語れないくらい、愛憎入り乱れていたわたしだったのに……。

……と、いうように、わたしは、旧劇から受けた傷を乗り越えるのに、実に15年を費やしました。
ですから、こんな作品を無防備に地上波に、それも若い人も視聴しやすい夏休みの深夜などという枠で放送してしまうことに、果てしのない危機感を覚えずにはいられない。
初代のTVシリーズと旧劇場版を知らず、エヴァといえばリメイク版であるところの新劇場版しか知らない若い世代が、うっかりこれを見てしまったら。「えー、昔のエヴァってこんなんだったの? 変なのー」と軽く引いてスルーしてくれれば良いけれど、わたしと同じように、悪い方向の衝撃を受けてしまい、愛と憎しみが入り乱れて、どこに向ければ良いものかわからなくて自傷に至らざるを得ないほどの混乱にぶちのめされてしまう人が、出てしまわないとも限らない。そうなったら、わたしと同様、回復するまでの15年を、黒歴史として棒に振ることになってしまわないとも限らない……。

そんな類の心配をしてしまいます。基本的に、文化によって人生が変わるほどの衝撃を受けるということは、良いことだとわたしは思っているのですが、こと旧劇エヴァについては、「良い衝撃が受けられる作品だよ☆」とは口が裂けても言えないので、今回の地上波放送には、冷や汗しか出ません。わたしにとっては劇薬指定の作品なのです。閉架式の地下室に隔離して、自力でそこに辿り着いてしまった奇特な人だけが、目にできるようにすべきではないかと思うほどの。完全に老婆心ですけれど、それくらい、今でも苦しい思い出なのです、わたしにとって、旧劇のエヴァというものは。

そんな冷や汗をかきつつも、今回のエヴァ祭りに心躍らざるを得ないのは、こちらも地上波初登場「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の放送が、あるからです。

エヴァQ!
エヴァQですよ!!
エヴァQといえば、渚カヲル(ホモ)!!!!
お茶の間に、ついに全国のお茶の間に、カヲルくん(ホモ)が降臨しますよ!!!!!

ああ、この日をどれだけ待ちわびたことか! わたくし、エヴァQは、映画館で4回見て、Blu-rayは初回限定盤を発売日に予約購入し、これまでに何度見返したかわからないくらい見まくっていて、もはやカヲルくん(ホモ)のセリフなら諳んじられるレベルなんですけれども、それでも当然まったく迷う余地もなく9/5の放送を見ますよカヲルくん(ホモ)のために!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

僕はきみに会うために生まれてきたんだね!!!!!!!!!!!!

……そう考えると、TV版エヴァ24話にたった15分登場したきりのカヲルくんによって、わたしはこの19年間、人生を変えられっぱなしですから(腐った意味で)、そういう意味では、Qも、劇薬指定にすべきなのかもしれません。

ニッポン戦後サブカルチャー史

Eテレで2014/8/2から放送開始している、「ニッポン戦後サブカルチャー史」。
http://www.nhk.or.jp/subculture/index.html

現在、「クールジャパン」と呼ばれているニッポンのサブカルチャーが、いかにして生まれ、育ってきたかを体系的に見る。1945年からゼロ年代にかけてを、全10回で学ぶ番組。
公式サイトのトップ画像に出ているキーワードを見ただけで「これはやばい」と思って録画して見てみたら、予想通りのヤバさで、とても面白い。あんまり面白いので、誰かに伝えたくて、いてもたってもいられず、今、とりあえずここに書いています。

第一回は、敗戦後から50年代にかけてのサブカルチャーについて。
サブカルチャーの誕生を1956年とし、その始祖をビートニクと定義。同時期に日本では太陽族が発生したという同時代性に着目する、という流れでした。
カウンターカルチャーとしてのサブカルチャー、その50年代の先導者として、作家・石原慎太郎にインタビューを敢行するという、そのスタンスがもうやばい。
しかし、個人的に一番勉強になったのは、この画像で、



これ、エルビス・プレスリーのデビュー盤のジャケットなんですけれども。わたし、恥ずかしながら、The Clashの「LONDON CALLING」が、このジャケットに対するカウンター(パロディ)であるということを、知らなかった!!!!!!
ので、このジャケットがテレビに映った瞬間に「!」となって、これまで独立した点として頭のなかに入っていた情報のあれやこれが、一本の線として繋がって、「!!!!!」ってなった!

これ! これこれ!
サブに限らずカルチャーって、掘っても掘っても終わりがなくて、知るほどに「わたしって無知だなー」と思い知ることの繰り返しなんだけれども、そんな果てのない掘削作業がどうしてこんなに面白いのかというと、こういう、「繋がった!」っていう瞬間の、あのゾクゾクする感じがたまらないから。
自分の無知さと対峙し続けるのは、なかなか心折れることではあるのだけれど、無知であればあるほど、このゾクゾク感を味わえる回数も多いということだから、お得だ! と、ポジティブに考えたい。