webデザイナーである私がBTOパソコンを組んでみた結果の構成と、クリエイター向けPC周辺機器のおすすめなどのお話。

デザインや文筆を生業にしてそれなりに経つわたくしですが、メモリを4GBしか積んでいない5年前のノートPCをメイン機として作業していくことに、さすがに限界を感じる昨今でしたので、この度、思い切ってPC周りの環境を刷新いたしましたので、ご報告いたします。


■PC本体

ノートPCに飽きていたので、パワフルなデスクトップ機にしようと決めていました。しかし、家電量販店に出向き、販売されているPCのスペックをチェックしてみると、わたしの求める基準を満たすものが、なんと一台も存在しないという現実に直面……。かといって、自作はハードルが高いし……と悩んでいたら、自分好みのパーツを選んで組んでくれるBTOパソコンなる市場の存在を教えてくれる人がいました。あぁー、なんか、DELLとかそういうの、昔からあった気がする! と、PCハード面への無知っぷりを全開にしながら詳しく話を聞いた結果、今回のわたしのニーズにぴったりだと判明したので、挑戦してみることにしました。

BTOパソコンを組んでくれるメーカーはいくつかありますが、会社で使っているPCがFrontier製で、とても安定していて信頼感があったので、今回はFrontierにお願いすることに。
主なスペックは以下の通り。

OS:Windows 7 Home Premium 64bit版
CPU:Interl Corei7 4790
グラフィックボード:GeForce GTX750
メモリ:16GB
Cドライブ:SSD 120GB
Eドライブ:HD 1TB

PCの目的は、「Photoshop、Illustrator、Dreamweaverを同時に立ち上げて作業してもサクサク動くこと」。
メモリ16GBは絶対!! と決めていましたが、さらに早くするためにSSDを導入。本当はSSD 1TBあたりを搭載したかったんですが、いやはやSSDは高い。悩んだ末、予算との兼ね合いで、システム&作業用Cドライブ:SSD、データ保存用Eドライブ:HDの構成に落ち着きました。

さらに、グラフィックボードは、本当はQuadroのほうが良いんだろうなぁとか、いろいろ悩んだんですが、これも、早い話が予算との兼ね合いの結果です(ノ∀`)

OSについては、ちょうどWin10が出るタイミングだったので、これも相当悩みました。が、Win10リリース後1年間は、7、8、どちらからも無償アップグレードできる旨が公式から発表されていたので、じゃあ使い慣れた7で導入して、Win10のアップデートがひと通り落ち着くであろう半年後くらいに、しれっとアップグレードすればいいんじゃないかな、と結論づけました。

PCが届いて、毎日使って三週間が経ちますが、最高です。
めっちゃ早い。SSDとメモリ16GBまじ早い。
起動も保存もタイムラグがほとんどない。息をするように作業できる。やばい。捗りすぎて脳汁ブシャーッてなるのがわかる。まじやばい。

以前のわたしは、有名なこのコピペ↓

『フォトショップ間違えて起動した時の
「呼んだ!!!!?!?!?!!」
「間違えました」
「まってて!!!!!!!!」
「間違えました」
「いま準備するから!!!!!!!!!!」
「間違えました」
「できた!!!!!!!!!!!」
「間違えました」
「どうぞ!!!!!!!!!」
って感じ最高にきらい』

に大笑いしながら同意していたんですが、今回のPCでは、これを感じる暇すらない。
「呼んだ? ……はい、どうぞ☆」
くらいの軽やかさでPhotoshopたんが応えてくれる。
なんだこれは! すごい! こんな世界があったなんて!!


■PCモニタ

モニタも、こだわり出したら相当ディープな世界なんだろうと思うんですが、正直、わたしにはそこまでのこだわりがありません。笑
今回、必須条件として挙げたのは、

1)アンチグレア液晶
2)枠の色は黒
3)23インチ以上、27インチ以内

それまで使っていたノートPCが光沢液晶で、映り込みが激しくて、それはそれはストレスだったので、今回は絶対に非光沢にすると固く決意していました。
枠の色は、個人的に黒のほうが落ち着くから。
サイズは、会社で使っているのが23インチ程度のモニタなので、同程度で揃えようと決めていました。

この条件を満たす液晶モニタは、市場価格が平均2万円程度なんですが、FrontierでPCと一緒に購入すると1万7千円程度で23.6インチが買えるので、じゃあそれでいいや、と。笑
購入後、真っ先に色味調整をしましたが、変な色かぶりもなく、とても快適に使えているので、満足してます。


■ペンタブ

ペンタブというと、イラストを書くためのものというイメージが強いかと存じますが、デザイン作業にも必須アイテムなんです。画像の切り抜き作業とか、パスを書くときとか、ペンタブとマウスでは、体感では8倍くらい作業速度が違う。

なので、イラストが描けないデザイナーであるわたくしも、会社ではWacomのペンタブレット Intuos Pro Mサイズを愛用しているのですが、正直、わたしの用途では、このペンタブはオーバースペック。緻密な筆圧感知機能など、とても良いんですが、これはあくまでもイラストを描く際にそのポテンシャルが発揮されるのであって、わたしのようなパスを描く作業には、ここまでの高機能は必要ない……。

というわけで、Intuos Proの下位モデルである、Intuos Pen&Touch Mサイズを導入しました。


Intuos Proとは描き味がだいぶ異なりますが、家電量販店の店頭で、何度も実機を試してみて、納得の上で購入。
Intuos Proは、しっとりみちみち、という感じの描き味。Intuos Pen&Touchは、さらさらカリカリ、という感じだなと思っています(※個人の感想です)。

会社のIntuos Proでも、わたしはタッチ機能はまったく使っていないので、タッチ機能のない廉価版 Intuos Penで十分だったのですが、Intuos Penは、Sサイズしか存在しない……。23.6インチのモニタで、Sサイズのペンタブは、ちょっと扱いづらい。Mサイズじゃないと辛い。というわけで、Intuos Pen&TouchのMサイズ一択となりました。

結論:Intuos PenのMサイズが欲しい人生だった。

ちなみに、自宅のPCとIntuos Pen&Touchの組み合わせだと、ペンの動きが若干遅くてイライラしたので、ペンタブのマッピング機能を使って、タブレット側の稼働領域を狭める設定をしてみたところ、ばっちり思い通りに動くようになりました。

さらにちなみに、Intuos Pen&Touchには、ペインター系の油彩ソフトが付属したモデルと、同人系作家に愛用者の多いまんが作成ソフト「CLIP STUDIO PAINT」が付属したモデルの二種類が存在するのですが、わたしは後者を購入しました。わたしは絵を描かないし、作業にはAdobeソフトしか使わないので、ぶっちゃけ付属ソフトはどちらも必要なかったのですが、何故かクリスタ同梱版のほうが安かったので、こちらにしたというだけのお話です。

結論:絵やまんがが描けるだけの絵心が欲しい人生だった……。


■キーボード

PCに無料でついてきたキーボードはメンブレン式。ノートPCがメイン機だった時代が長かったせいもあって、パンタグラフ式じゃないと落ち着かないので、この際、一万円以上の高級機も視野に入れて、良いキーボードをひとつ手に入れよう! と思い立ち、家電量販店のキーボード売り場へ行ってきました。

しかし……。キーボードマニアの間では「最高のキーボード」と定評のある高級機(リアルフォースとか)も試打してみたんですが、いやー……こればっかりは、高かろう良かろうというわけでもないんですね……。自分の使い道や好みにピッタリ合うものが、必ずしも高級機であるとは限らない。高級機を実際に触ってみて、イマイチしっくりこないことを知って、そういうもんなのかーと学びました。

仕方がないので、店頭にある50種類くらいのキーボードを、片っ端から試打してみました。笑
パンタグラフがいいな〜と思いつつも、先入観を捨てて、メンブレンその他も、片っ端から打つべし、打つべし、打つべし!!!!!
結果、必須条件として挙がったのは、

1)やっぱりパンタグラフがいいな。

2)キーストロークはメンブレンのほうが好みだから、パンタグラフでも深めのキーストロークだと良いかも。

3)テンキーは必須。

4)打撃音は小さければ小さいほど良い

5)無線だと電池交換や充電がじゃまくさいし、机に据え置きで使うと決めているからコードが邪魔になることもないので、今回は有線がいいな。

で、結果、これになりました。

LOGICOOL イルミネートキーボード K740
ロジクール (2013-06-07)
売り上げランキング: 659

何故かLEDバックライトつきで、暗闇で文字盤が光る!w
っべー。かっけー。中二心くすぐられるゥ…… これぞまさに、シビアコ!(※シビアコ=そこにシビれる、憧れる)
……まぁ、別にこの機能いらないんですが(あっ)、打ち心地と、全体のデザイン&質感が、最も好みだったんです!
今、この文章も、このキーボードで打っていますが、めちゃくちゃ快適です。無駄に何か書きたくなる。脳汁ブシャアアアッてなる。快適なデバイスって、やっぱり大事ですね……。


■スピーカー

いちおう、モニタにスピーカーが付いているので、音を聞くことはできるんですが、まぁ、モニタのスピーカーの音質なんて、お察しくださいって感じですよね……。

もうちょっと良い音質で聞きたい。とはいえ、音楽を本気で良い音で聞きたいときはヘッドフォンを使うから、そこまで高音質の高級オーディオスピーカーは必要ない。ウーハー付きのスピーカーのほうがいいに決まってるけど、わたしはマンション住まいで、深夜のウーハー騒音問題にも悩まされているので、いっそウーハーなしの、気軽で、安くて、でもモニタのスピーカーよりいい音が出るくらいの、扱いやすいUSBスピーカーがあれば、いいんだけど……。

と思っていたら、こんなスピーカーに出会いました。

LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW
ロジクール (2011-06-24)
売り上げランキング: 17

レビューを見てみると、上記のわたしのニーズにドンピシャな気がしました。価格もありえない安さだし、遊び半分で購入してみたところ……。

……えっ
あれっ?
これ、1,000円代のおもちゃスピーカーだよね?
……うん、ごめん、ナメてた。

低音は全然出てないんですが、そんなものはウーハーもアンプもついてない時点で想定内なので構いません。低音以外の部分が、予想外に良くてびっくり。
PCに接続して、特に期待もせず、いつものように刀剣乱舞をやりにいったらw、いつも聞いているはずのBGMから聞いたことのない音が聞こえてきて、「!?」となりました。 ノートPCのスピーカーでは拾えていなかったあらゆる音が、このスピーカーなら、ちゃんと鳴っている……。



というわけで、2015年夏現在の、わたくしのPC周りの環境は、以上のようなものとなっております。

ハードやデバイスにどこまでお金をかけるか、というのは、答えの出ない永遠の命題ですけれども、わたしにとってPCとは、大好きな二次元へとつながる魔法のゲートであるので、ゲート周りの環境を快適に整備しておくのは、とても大事な仕事のひとつであることよなぁと思っております。